葬儀の準備をするのは残されたご遺族だけではありません。御自身の終末に備え、出来る事もあります。その時が来てからご家族に負担をかけすぎない為にも、備えがあると良いでしょう。全体の7割以上の方が病院で亡くなっています。

その時になって何も準備がない場合には残された家族はショックの中で、手続きなどについて焦りながら決断を迫られます。どこに連絡するか、搬送先はどこか、式には誰を呼ぶのか、式場はどこか、葬儀社は事前に連絡しておくかどうか、などなど、最低限のことは把握しておいた方が良いでのではないでしょうか。自分としてはどう送ってほしいのか、家族はどうしたいのか、予算や式の規模はどうするのか等は、残されたご家族がその時が来てから葬儀社と相談しますので、伝えやすい形にまとめるとその後がスムーズです。また、契約の事もご家族は気がかりでしょう。

ご存命のうちに相続の話をすると不謹慎に思われがちですが、亡くなった後で揉めるのはさらに大変な事です。相続の対象になるものは、お金だけでなく、権利関係のものもあります。また死亡保険金だけではなく、亡くなった人の個人年金の受給権利なども相続対象になります。遺言書の様な効力はありませんが、ご家族への想いや、医療や介護についての希望、ご葬儀や埋葬法についての希望などを書いておくノートも良いでしょう。

どういった遺産があるのか把握するのにも役立ちます。終末の準備などと考えると重くなりがちですが、自分の最後を意識することで、残された時間を大事にするという考え方もあるのではないでしょうか。

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